兄弟姉妹の生まれてくる順番で性格が異なるのは、皆さんもご存知かと思います。
親を困らせる行動をとるのはなぜか?
そのほとんどに、目的があります。
悩まれている方には、問題解決の手掛かりとなることでしょう。
人は4~5歳、遅くても10歳頃までに形成された人格の原型に従って、生きる道を選ぼうとします。
幼少期に形成された性格や人格のようなものを、アドラー心理学では「ライフスタイル」といいます。
ライフスタイルは、その人の考え方や行動を生涯にわたって支配します。
同じ経験をしても、幸せと感じる人もいれば、そうでない人もいます。
同じように感じないのは、人それぞれのライフスタイルが異なっているからです。
ライフスタイルの形成には、家族分布が大きな影響を持っています。
子どもにとって、家族は「世界そのもの」であり、親の愛や関心を引くために、さまざまな戦略を試します。
その試行錯誤で成功したやり方が、ライフスタイルになっていきます。
今回は人格形成に影響の大きい兄弟姉妹の出生順について紹介します。
第一子は、初めての子どもとして親の愛を独占しますが、第二子の誕生とともに、その特権を失います。
親の愛を奪われたと思い、第二子に攻撃をしかける、取り戻そうと親の注目を得る方法を考えます。
たとえば、“赤ちゃん返り”をして幼稚に振る舞ったりするのも、その一つです。
多くの場合、第一子は年長であるためリーダーの役割を担い、大人になっても責任感強く、リーダーシップを発揮します。
第二子は、親の愛を独占したことがなく、他のきょうだいをかきわけて自己主張しなければならず、競争的、攻撃的になりがちです。
第一子をペースメーカーとして追いつき負かそうとします。
それが叶わなければ、問題行動を起こして親の注目を得ようとします。
末っ子は、甘やかされて育ちがちで、他の全ての人を支配したいと考えます。
自分では努力せず、無力さをアピールすることで、他人の助けを借りようとする「永遠の赤ん坊」になる傾向があります。
上に手本となるきょうだいがいるため、対人関係が上手です。
単独子は、わがままで依存的です。 周囲に大人しかいないため、年長者との対人関係のみうまくなり、同年代との人間関係が苦手になる傾向があります。
親の影響を強く受けます。
ライフスタイルを変えることは困難ですが、自ら変わりたいと思い努力をすれば、変えることは可能です。
心理カウンセリングでは、そのお手伝いをさせて頂きます。
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