※ 前の投稿「他人の悪口を言う人」の続きです。
誰もが持っている「劣等感」ですが、それによる向上心は「優越性の追求」といい自分自身を成長させます。
しかしながら、その「優越性の追求」の使い方を間違った場合、他者を「敵」とみなし、より優れようとし、蹴落としてでも上に行こうとします。
「他人の悪口を言う人」は他の人の価値を下げて自分が優位に立つための行動です。
ここまでは前回の要約です。
その他の「優越性の追求」について紹介します。
その一つに「自慢」があります。
高価な物を買って自慢する。
有名人と知り合いであることを自慢する。
自慢する人は、一様に自分自身には自信がなく、強い劣等感を感じています。
そして、自慢することにより相手より優位に立とうとします。
また、「不幸自慢」も同じです。
自分がいかに不幸で辛い人生を送ってきたか、自慢する人がいます。
一見、自分を卑下し自分を下に置いているように思われますが、相手よりも優位な立場に立とうとしています。
さらに、「自殺」も「優越性の追求」として説明できる場合があります。
死をもって相手より優位に立とうとする最終手段です。 自殺の目的として次のようなことが考えられませんか?
死の責任を他人に負わせる。自分の価値を認めなかった特定の人への復讐。
「優越性の追求」の使い方を間違ったのが「優越コンプレックス」といいます。
自分が優位に立ちたいというコンプレックスを持っている人は、自分にしか関心が向けられていません。
よって、他者との関係もうまく築くことはできません。
他者を敵とみなさない、他者と競争しないことを意識し、他者に関心を向けることで改善できます。
(補足)
前の投稿の理不尽な叱り方をする人とのかかわり方です。
その人は強い劣等感を抱えている人で、つま先立ちをしているかのごとく負けないように必死です。 他者を敵とみなし、他者と競争しており、自分の事にしか関心が向けられていません。
そんな人に対しては、萎縮することなく、普通に接してみてください。
そうすれば、「自分を良くみせなくても普通に接すればいいのだ」と思えるようになり、他者に関心が向けられるようになります。
いずれ、その人との人間関係も難しいものではなくなるでしょう。
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